無能な部下は上司を動かすことが出来ない

ちと過激な書き方だけど、本当のところは「有能な部下は上司を動かす」というほうが正しいかも。
とあるブログを読んでいたら、良い上司だったら部下が忙しいのを察知して適切に人を入れてくれたり問題を解決してくれるべき、というようなくだりがあって、期待するのは自由だけど良い上司に恵まれないことのほうが多いのではないか、、と思ってしまった。
部下の仕事の詳細までわかっていて、困っているところに上手いこと助け舟を出すのは上司の役割ではなく、上位レイヤーで判断するのが上司なのではないかなと思う。
中途の新入社員のPM研修で1コマほど授業をしているので、その時にいつも「PM的な上司の動かし方」として教えているのは下記のような判断の仰ぎ方。

上司やプロデューサーは忙しくて現場で何が起きているかなんか知っているわけが無いので「困りました」とか「忙しくて仕事が回りません」といった漠然としたヘルプを頼むのではなく、現状がこういう状態で、本来こうあるべきで、その為にはこのポジションに人を入れるか、期間を○週間伸ばすかしてもらわないと、このプロジェクトは必ず破綻します。
さあどうすればいいですか?

判断材料と解決の方法論を示して判断して動いてもらう。不明な点を自分で明らかに出来ないのなら、この点が不明で調査方法がわからないので相談させてください、このまま行くとプロジェクトが破綻します、というようにどういうアウトプットをしてもらいたいかを明確に示して、それを上司がしないとどうなるかを明示する。
というような。。。
まあ本当に破綻しそうな事態で無いのに騒いでいると信用失いますが。
上司は助けてくれる人ではなくて、より上位の権限があり判断して決断する人(ただし忙しい人)なので、判断材料を与えないとなかなか動けないわけで。