初音ミクとか鏡音リンとか

社内のごく一部ではやってるので色々聞いてみた。そして買っちゃった…。
知らない人の為に説明すると、キーボードで色んな音が出せるのと同じような仕組みで(もう少し高度だけど)、PCに歌を歌わせることが出来るアプリ。基本的には特定の人の声を大量にサンプリングして、それらを並べて擬似的に唄わせる事ができるもの。細かいパラメーターをいじることによってこぶしを利かせたりとか声のトーンを変えたりとかいろいろ出来るので、それなりにナチュラルにできたりもしたり。
もともとバンドよりも宅録(自宅録音)が好きだったりするので前から興味はあったけど、ちゃんと聞いてみるとやっぱりなぁというか、音楽的な良さではなくて技術的な楽しさでブームになってる感じ。
言ってしまえば表現力は微塵もないというか、「機械が歌ってる!」という感動はあるし、良くここまで歌わせる事が出来るなぁという感動はあるものの、音楽的に聞くと「でっていう・・・。」という感じ。(誰が歌っているか伏せて聞かせてオーディションに通るかといったら絶対に通らないというようなレベルの話)
良くバンドマンとか楽器やる人が陥る罠として、音楽を自分のやっている楽器のパートしか聴かなくなる、というのがある。極端な例だと「ギターを如何に早引きしてるか」という観点でしか音楽を評価できなくなってしまったりとか。
楽しさは理解できるけど(早引き好きだしw)、その世界にはまってない人が初音ミク聞いても何がよいのか理解できないだろうなぁ、という感じ。高校のころ昼の放送でMR.BIGのライブ版がかかっていて、ちょうどポールギルバートのソロの部分をやっていたときに友達いった一言がこれ「何このパチンコみたいな曲」
まー初音ミクもたぶん外野からみたらそう見えるだろうなぁと。なんか歴史は繰り返すというかw
というわけで買ってはみたものの使いこなすだけのパワーがいまいち沸いてこなかったり。