世界一分かりやすいプロマネまとめ
人にレビューしなきゃいけないということもあり、丁度自分用のまとめとしても良い機会だったので気になった部分を拾い出してみた。
■有能なプロジェクトマネージャー:7つの特質 P20
- プロジェクトへの情熱
- 変更管理の能力
- 曖昧さへの耐性
- チーム育成と交渉スキル
- ビジネスの優先課題の堅持
- 業界と技術の知識
- 顧客第一の志向
■プロジェクトが失敗する主な原因 P27
- マネジメントのやり方が悪い
- 経営陣からの支援が不足している
- ビジネス戦略に結びつかない
- メンバーのスキルが不足している
- プロジェクト成功の判断基準がない
- しっかりしたリスク戦略がない
- 組織が変化できない
(プロジェクトに寄る変化を組織が受け入れられない)
■プロジェクト成功の12の黄金率 P29
- 成果物について合意を得る
- 最良のチームを育てる
- しっかりしたプロジェクト計画書を作り、更新を怠らない
- 本当に必要な資源を判断する
- 現実的なスケジュールを作る
- 出来る以上の事はやらない
- 常に人を大切にする
- 正式な支援を取り付け、継続して確認する
- 変更を躊躇しない
- 現状を周知する
- 新しい事に挑戦する
- リーダーとなる
■プロジェクト目標の6つの基準 P75
プロジェクトの目標設定時に基準とすべきこと
- 具体的である
- 現実的である
- 期限が区切られている
- 測定できる(達成度合いが測定できる必要がある)
- 合意が取れている
- 目標達成の責任所在が明確である
P103までが立上げフェーズになるが、ここまでの内容をきちんと理解して、実行に移すことが出来ればかなりの部分のリスクを回避する事が出来ると思われる。全てを実行できなくても、何が出来ていないかが分かっていればリスクとして管理できるので、何も分からないよりもずっと良い状態。
■すべてをまとめる:計画の承認 P231
プロジェクト計画フェーズは具体的なWBSや予算等について書かれており、経験が必要な分野になるので、本を読むだけでどうこうなる問題ではないが、計画をまとめて承認を取る際の注意点は見落としがちな事も多く、参考になるパートでした。
■リーダーシップを発揮する P264
「歩き回ってマネジメントする」はパートナー等にたいしては
なかなか難しい面も有るが、重要性は認識しておくべき。
■効果を上げる組織 P278
役割分担、組織として動く際に考えるべき事、組織の種類など。
■実行指針
- 公式、非公式のコミュニケーション
コミュニケーションを絶やさない、動機付けの環境を作る、
非公式の会議と1対1の面談
- 役に立つ管理手続き
報告書、定例会議などコミュニケーションルール等について
■対立の原因を究明する P359
- 目標が一致しない
- 作業が具体的でない
- 報告書等の管理手続き
- 役割が不明確
- 技術的な問題
- 要因の調達と配置
- 予算とコスト
- スケジュール
- 性格の衝突
プロジェクトでは必ず対立は起きる。対立の原因を理解するための情報が十分にあり、その対立を解消するための対人スキルを持っていない場合は他人に助けを求める。対立時は交渉ルートも重要になってくるので、何でも自分で解決しようとしない事も重要。
鋭い対立は立上げプロセスに集中する
■無視するかそれとも解決に取り組むか P363
対立の解消方法としては下記5点がある
- 撤退
- 沈静
- 妥協
- 強制
- 対決
対立はマイナスとは限らない。プラスに転じる方法を身につけるべし。
■変更を取り込む P368
変更は必ず起きるものとして、変更の意思決定プロセスを確立しておくべき。変更についてのバランスの取り方や、トレードオフ分析など。なかには中止する以外に手はない場合もある。
■良くある問題には先取りして対処する P399
プロマネ業務(ディレクションとか)やったことある人なら思わず苦笑(爆笑?)してしまうパートw
- 開始日がずれ込む
- 全ての事をやる時間がない
- 報告書は多すぎ、コミュニケーションは不足する
- 常にもっと早くという要求
- 90%完了症候群
- 目標が「動く目標」と化す
- コストオーバーの悪循環
- 不可能は不可能
- 社内政治
- 上司の思いつき
- 作者: サニーベーカー,G.マイケルキャンベル,キムベーカー,中嶋秀隆,香月秀文
- 出版社/メーカー: 総合法令出版
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