日本のお金持ち研究

日本のお金持ち研究

日本のお金持ち研究

日本の金持ち(年収1億円以上を2年以上稼ぎ出している人たち)を対象に系統的・学問的なアプローチしたリポート。いわゆるどのようにしたら金持ちになれるかというハウツー本ではない。仕事をしている以上、日々自分の給料+経費は稼ぎ出さなければ仕事はなくなってしまうわけだが、金はあるところには莫大に合ったりするわけで。貨幣は身近にあるし、随分人間の歴史の中でも長らく使われているものではあるが、貨幣経済というものの特性はなかなかつかみ所が無く実態が見えにくいものであるように思う。そんな事を最近よく思っていて金ってなんなんだ?お金を稼ぐというのはどういう行為なんだろう?という疑問が自分の中で渦巻いていたので、論文チックなこの本を読んでみた。
読んでみた結果、それらの疑問の答えはほとんど得られなかったのだが、弁護士は金持ちだと思いがちだけれど、弁護士の申告所得は1500万以下が6割を占めており思ったよりも金持ちではないという事や、サラリーマン経営者はそれほど儲からない等いくつかのトピックは興味深い。
凄く参考になる本ではなかったのだけれど、実態が明らかになるという点で、物を考えるときの役に立つというか、より精度の高い結論を導き出すための資料といったところ。

自分の幸せと感じるツボがはっきりとわかっていて、それが不変であるのならばわりかし簡単にハッピーな状態に到達できるのであると思うのだが、その幸せというものが何か良くわからないために迷走するのかもしれない。人生のリソースというのは有限で、片方を取れば片方が失われるくらいにとても少ないもののように思う。そして人生は選択する事だらけ。軸がぶれないってのは重要だなぁ・・・・。