下流社会

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

格差の拡大に関してはまあしょうがないかなぁ(というか、従来の年功序列終身雇用には反対だったので)と思っていたけれど、格差が広がる事により付き合う人たちの階層も分かれたり、教育費に掛けられる費用が変わったりと階層の固定化は問題化もなぁなんて思っていたのだけれど、この本はそこら辺をリポート(リサーチ?)した本。
東京の郊外で育った人たちは(高卒などでは特に)都心には出て行かずに地元のデパートやスーパーで買い物をし、就職も近郊ですることにより村化しており、東京特有の様々な文化がぶつかり合う事により生み出されるパワーが減少するのではないか?というような事が書かれていたくだりに共感。
自分も幼少時は親の転勤で色々な土地に住んでいたけれど、小学校から東京郊外に住むようになり、あまり都心部には出ない生活をしていたのだけれど、仕事で都心部の色々な場所に行ったり、地方出身者と話をしたり、東京外に出てみたりするうちに、東京の魅力って地方から一旗あげようと出てきた人たちのパワーがぶつかり合って面白いものが生み出されているという所にあるんだなぁと思うようになった。やっぱり地方から出てきてる人ってガッツが違うんだよなぁって事を最近感じるわけで。東京の人は勿論東京のバックグランドの積み重ねの上に立てるから強いのだけれど、やはりハングリーさが無いし危機感も薄いから、パワーがないというか。色で言うと地方の人は派手でビビッドな色使いを好むが、東京人はモノトーンを好むというような。
なんか階層社会から話がずれているが・・・。まとまらないのでおしまい。