websig第3回WOMマーケティング分科会

土曜日にwebsigのWOM(口コミ)勉強会に行ってきた。第一回は講義形式、第二回は講義+簡単なワークショップ、で今回は講義+実際の企業案件をテーマにしたワークショップ。今回特に面白かったのは、口コミでのマーケティング実現を検討している企業という事で、メイン講師の河野さんが社外取締役をやっているブックオフオンラインの宅本便(http://www.bookoff.co.jp/sell/takuhon/index.html)を如何に口コミさせていくかというテーマで1時間ほどグループワークした事。
なかなか実際の案件でこういうグループワーク出来る機会って社外ではないので(そのとき出たアイデアを使う場合は何らかの還元はするとの事)、面白かった。ほぼ初対面(websig仲間がお一人同じ班になりました)の6人で約1時間(個人で考える時15分、グループワーク50分)かけてアイデアをまとめていったのだけれど、珍しく自分がグループリーダーに指名されたので仕切り&発表をしました。
ファシリテーション能力が試されるところですが、色々と反省点が・・・。あと10分という段階でもアイデアが拡散していてなかなかまとめられなかったのですが、土壇場で少し方向性を転換して、見落としていたアイデアを拾ってまとまっていった過程はなかなか刺激的だったw
結果、うちのチーム(JOJO TEAM)は講師の河野さん賞(ムサ子賞)を貰えたり、発表も結構受けて笑いも取れたしで、めでたしめでたしでした。
発表内容は河野さんのブログから引用
http://smashmedia.jp/blog/2007/07/000312.php

続いて、「JoJo TEAM」から。河野賞の受賞チームです。

ぼくがBestだと評価したのはリアルなレコメンドサービスの部分。宅本便で送ると、そのダンボールに入っていた本から類推して、勝手に「これ読めば」って送りつけてくれるという企画なのですが、これはおもしろい。とてもいい企画だと思います。
ぼくだったら、この届いた本のリストを「鹿児島在住のTさんのリスト」として匿名のままネットで公開して、ネットユーザーから「この人に読んでほしい本」のリクエストを受け付けるようなサービスにしちゃうかなという話を講評でしましたが、ぼくはこういう集合知を使ったサービスが大好きなのです。
実際、JoJo/Dioである必要はないし、これはこれでエッジを立てることを狙ったのはわかるんだけど、彼らも言ってたようにターゲット層が狭まるので、もうちょっと万人受けする企画に持っていったほうがいいんじゃないかなと思った。例えば、ドラえもんの道具に見立てるとか。
話題になること、笑えることはWOMを設計する上ではとても重要なことだけど、それはイコール、ブランド育成には繋がらない。わりと忘れられがちだけどね。広報とかやればすぐにわかるんだけど、なかなかそういう機会もないと思うので、この機に覚えておくとよいでしょう。
このチームとは一度ゆっくり食事したいかも。昨日そういう時間を作ればよかったですね。申し訳ないです。

てな感じ。JOJOのキャラクターについては自分自身が良く知らなくて、上手くアイデアを吸収しきれなくて少し中途半端な感じになってしまったのだけれど、なにかエッジを立てるものとして(JOJOではないかもしれないけれど)何かあったほうがいいんじゃないかと思ってました。
今回は今までのグループワークの中では一番手応えのある形が出来たし、最後まで悩んだけれどグループのリーダーをやれたことで得られた経験も多くて収穫の多い勉強会でした。
失敗したなぁと思ったのは、個人でアイデアを考える>個人のアイデアを3分ずつ全員発表>種となるアイデアを選定、という手順でやってみたのだけど、アイデアの選定段階が早すぎた。一回きちんとアイデアを拡散させてから収束させていくべきでした。早い段階からこれは実現不可能だしとか、制約を意識しすぎるとつまらなくなってしまうので、個人のアイデアを発表3分、それに対して皆で膨らませるの2分×6人=30分とかで膨らませて、全部出たところでもう少し話し合いをして最後の10分でまとめるとかの方が良かったかもしれない。
あとは付箋とか、出てきたアイデアからパターンを派生するとか、何かしらの拡散段階のツールを覚えておいた方がよいなぁと。
どちらにしろ楽しく勉強できて、同じチームになった方々、河野さんやスタッフの方々に感謝です。