問題発見のプロフェッショナル

問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

クリティカルシンキングに続いてまた考える系の本。ビジネス書と言うと、行動・考え方をこのようにすれば良くなるといった自己啓発系の本(自伝系も自分のやり方を押し付ける本が多いので自己啓発本とたいして変わりが無い事が多いな)は著者の体質に合わせた自分のやり方の紹介で、結局他人のやり方の押し付けなので基本的に僕は読まない事にしている。
で、この本もタイトルこそちょっと大袈裟だけれど勿論自己啓発本ではなくて、考え方のフレームというか、問題を発見して解決するまでのプロセスを分析して解説している本。ただ、グロービスMBAシリーズと比べると著者の思い入れが強い部分(多少感情的な部分)があったり、後半で紹介されているフレームワークMECEやトレンド分析など)が早足過ぎる紹介でちょっと中途半端。全体的に洗練度が足りない印象ではあったが、問題とは、現状と有るべき状態のギャップであるという定義は、当たり前ではあるけれどしっかり押さえておくべきポイントで勉強になった。